箱入り猫とOh坊さん

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<<   作成日時 : 2007/12/07 08:40   >>

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 待ち合わせ時間に間に合うようにと、余裕を持って家を出た。
 「今この時間なら、35分の新宿行きに乗って・・・」と乗り換える順序を頭の中で思い返しながら、駅に着くと、いつもよりもざわついた空気を感じる。ホームには、たぶん4分前に出ているはずの電車がドアを開け放ったまま待っていた。
 気持ちのよい冬晴れの朝だったから、乗客もホームに降りては携帯電話を取りだし、遅れる理由を話話し、動く様子がない電車を待っている。

 二つほど後方の駅で、人身事後。現在、人命救助のために、電車は全面運転を見合わしているとのこと。
 進行方向に向かって後ろで起きた事故でも、こちらは待たないといけないのかなと、つい「不謹慎」なことを考えた。そういえば、朝の電車を待っている時に同じ駅で人身事故が起き、「ちぇっ、他の駅で飛び込んでくれよ」とつぶやいたサラリーマンがいたという話を聞いたことがあったが、私もそんなに変わらない。

 「人命救助」は暫く続き、15分くらい経った頃、「お待たせしました、ようやく電車が動き始めました」とアナウンスが入る。ホッとしていると、横を特急が追い抜いていく。後ろでつかえていたのは特急であり、私達は待ち合わせのために待たなければならなかったよう。でも、そんなことはどうでもよくて、気になったのは電車が通り過ぎた後も、
 「申し訳ありません、引き続き人命救助を行っていますので、みなさまは暫くお待ちください」

 なんで、まだ「人命救助」が続くんだよって、このアナウンスを聞いた時には悲しくなった。ちょっと前に抱いた「不謹慎」な感情以上に、悲しい気持ちが大きくなった。

 年末にかけて、電車での「事故」は増える。「電車」対「人」の事故。
 小学校低学年の息子が電車と人の事故を目の当たりにしたために、トラウマにかかっていると、友人が話してくれたのは、同じ日の夕方のこと。
 ちょうど前に日の夕方、小学生が帰宅のための電車を待っているその前で、ある男性がホームから落ちた。「落ちた」というのは、目撃した息子さんの言葉。
 そして、頭部が身体から飛んでいく瞬間を目にしてしまった。

 今、10人もの小学生がカウンセリングを受けている。

 立松和平さんだったかな、因果を残しちゃいけないよと書いていたのを思い出す。自分の行いは、大なり小なり、周りの人たちに苦を与えるものだ。しかし、それを意識していてはそれこそ生きていられないかもしれない。
 「落ちた」方が、周りのことまで気持ちを及ぼすことができたのなら、そもそも落ちることを考えはしなかっただろう。でも、一つのいのちが失われただけでなく、さらなるいのちも傷を負ってしまった。

 他の駅で飛び込んでくれよ・・とぼやくサラリーマン、ホームに落ちる選択をした人、それを見た小学生。

 これ以上は、言葉が出てこないや。
 これから年の瀬が押し迫るに連れて、あたりの空気は浮かれていく一方、ざわつきを増していくのだろうか。

 

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 
 ごもっとも、ごもっとも。

うなづいて、拝見しました。
 
つうつう
2007/12/09 20:04
重いですね。
今の世の中やっぱりどこか変です(私も含めて!?)
本当に毎日のように通勤電車が遅れます(架線の故障、気分の悪くなった人がいて、信号のトラブル、最近「人身事故」のことを「線路内に人が立ち入りまして・・」と言うようになった・・気を遣ってのことなのだろうか。でも日本の世の中は「遅刻厳禁」の世界なので、「ちっまたかよ!」と思う私。私だけ遅刻が多い、もっと早く来いと怒られる被害妄想。なんで時計に人間が従わなければいけないんだ!もちろん人との約束ごとは守らなければならないし、守れないときは連絡する。でも、ほんの数分の時間の遅れに目くじらたてる人の気がしれない。その数分早く出勤しているときはその何倍もサービス残業しているときもあるのに。と、ぐちを言うときりがないからこの辺でやめておこう。こういう話をできる相手が回りにいない今の私。寂しい。
かすみん
2007/12/10 00:32

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