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zoom RSS 事実と現実の狭間で

<<   作成日時 : 2008/02/02 10:17   >>

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 毎年、この時期になると、あるところの高校生を対象に「エイズ教育」を行っている。連続4回のセッションで、1)世界の感染状況、薬の普及状況、感染の拡がり方、海外の事例、2)感染の仕方、予防方法、3)陽性者の手記を読んで、みんなで話し合う、4)HIVAIDSに関して、自分たちで何ができるのかを話し合い発表する、というのが大まかな流れ。
 現状、知識、認識、実践と、まるで六波羅密のような響きで、進めていく?

 さて、いつも授業をする私が戸惑うのは、二回目の授業の「知識・感染の仕方」を教える時。
 これは、クラスを小グループに分け、いろいろな感染の仕方やルートが書かれた紙のセットを配って感染の可能性が高い方から低い方へ(もしくは低い方から高い方へ)並べていってもらうもの。
 それぞれの紙には「コンドームを使わない性交」「注射の回しうち」「HIV陽性者を刺した蚊に刺される」などなどが書いてあって、「これよりは、こっちの方が感染しやすくない?」みたいに話し合いながら並べていく。

 しかし、決まって聞かれることがある。
 「先生、オーラルセックスってなんですか?」
 ここで私が頬を紅くするわけにはいかない。
 淡々と説明するのだが、これが難しい。性にまつわる話を、性に敏感な年頃にするというのは神経を使う。聞き手の関心度、経験度、体験したことの内容などは、それこそ様々であるから。

 電話相談の中でも、「オーラルでうつりますか」という質問は多いと聞く。
 妊娠につながるわけでもなく、曖昧なわけ。
 
 「ヘルスに行ってフェラしてもらったんだけど、ゴムつけなくって。俺、大丈夫っすか」
 みたいな相談。
 
 だから、敢えて「オーラルセックス」も含めている。

 HIVの感染経路は、大きくわけて次の3つとよく言われる。
   性行為感染
   母子感染
   血液を媒介する感染

 それは正しいことだけれど、その時の状況によって感染率はかなり変わる。性行為だって、コンドームをつけているかつけいないかで変わるわけで、コンドームをつけていても付け方が正しくなければ感染する可能性は高まるし、性行為ってそもそも一体なあに?っていう答も明確ではない。

 今回のセッションでは、かなり丁寧に説明したので、たぶん生徒にもこれらを教えた意味が伝わったと思う。でも、お陰で予防の説明が駆け足に〜。でも、性に対して敏感な年頃だからこそよけいに、丁寧に説明する必要があるんじゃないかなと思う。性感染症は遠い話に思えても、妊娠はより身近な存在だろうし。
 
 ただ、聞き手の経験度がまちまちの場合、事実を話してもそれが聞き手の現実としては映らない。
 また、一方でよく『性教育」が寝た子を起こすっていうけれど、実際に子どもたちはてんこ盛りの刺激の中で暮らしているわけで、子どもたちにしてみれば、あの刺激的な性情報の方がよっぽど現実だったりする。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
高校生ぐらいの時に皆で話し合ったり
話を聞いたりする時間がまとまってあると、後々
「聞きたいけど聞けない」というためらいが
減るかもしれないですね。
STDとか、もう少し詳しく知ってれば感染を
防げたのに・・みたいな例が沢山ありそう。
D
2008/02/06 22:50

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